2017年4月30日 礼拝 岡田順一牧師
「ヨセフは彼らから遠ざかって泣いた。それからまた戻って来て、話をしたうえでシメオンを選び出し、彼らの見ている前で縛り上げた。」(創世記42:24)
ヨセフに罪を犯した兄たちを主はどのように導いたでしょうか。
①飢饉という試練を通して。
イスラエルが飢饉になった時、ヤコブは息子たちをエジプトに食糧の買い出しに遣わしました。飢饉を通してヨセフと兄たちは再会しました。しばしば人生の飢饉に遭遇して初めて自らの過ちを知り、罪の自覚に導かれます。
②牢獄という静寂の中で。
ヨセフはあえて兄たちを牢獄に入れました。兄たちはヨセフのことを忘れたように生活していましたが、牢獄の静寂を通してヨセフへの罪が赦されていない現実を示されました。私たちも赦されていない罪の記憶はないでしょうか。
③神の愛を知る時。
兄たちにとってのヨセフは私たちにとっての神の存在です。ヨセフは兄たちに厳しく接しましたが、兄たちを愛して涙を流しました。私たちが試練の中にいる時も神の愛は注がれていることを忘れることなく、神の前に正直でありましょう。